これまた、ちょっと今更感があるのですが、10月18日にAMNのマーケティングセミナーに行ってきました。
■AMNマーケティングセミナー
「カンバセーショナルマーケティング最前線」
■第一部 Conversational Marketing Summit報告レポート
~YouTube、Facebook、Diggや広告会社、広告主が一同にかいして
会話マーケティングを語る~
「Ad Innovator」編集長/デジタル・メディア・ストラテジーズ代表
織田 浩一氏
■第二部 パネルディスカッション+Q&A
~日本におけるカンバセーショナルマーケティングのあるべき姿とは?~
パネラー 「Ad Innovator」 織田 浩一氏
カレン 四家正紀氏
モデレータ AMN 徳力
カンバセーショナルマーケティング最前線と題して、Ad Innovator 織田さんがConversational Marketing Summitに参加されてきた内容をうまくまとめて報告するというのを皮切りに、日本のブログなどCGM(だけではない)を含めた対話型マーケティングについて考えるセミナーでした。
この、Conversational Marketing Summitを開催したfederatedmediaという会社は、まさにAMNのような会社でたくさんのブロガーをネットワーク化して広告配信を取り持っているところだそうです。
織田さんいわく、規模の小さいフェデラルメディアが開催したイベントなのにgoogle、youtube、Myspace、Facebook、Diggなどの幹部が登壇し、語ったことから業界内で注目されているイベントとのこと。
報告内容は、コンサルタントがまとめてくれているので、要点だけ。
・デジタル化の第3の波は、顧客と潜在顧客とのコミュニケーションがデジタル化したこと。
・消費者のネット利用時間と、ネット広告費はますますギャップが生じている。企業は消費者との会話に参加しなければいけない。
・企業のカスタマーサポートには金が眠るというが、そのとおりだ。
・ブランドは、もはやコントロールできない。コミュニケーションを増幅するか、希薄化するかだ。
・Big Idea から Big Idealへ。消費者とのコミュニケーションの中においてアイデアではなく、理想像を共有する。DoveのバイラルCMは好例。
・デモグラはほぼ機能しない。ライフスタイルとメディアエンゲージメントにかかっている。
・広告もマーケティング。(織田さんが言うと重みがある)担当者はすべてをファシリテートしなければいけない。
いわゆる「ブロガーと企業とのコミュニケーション」のように聞いていても問題は無かったのですが、後のトークセッションで四家さんが、ブロガーとのコミュニケーションもやるが、それ以前に「プロダクトそのものの価値とギミックが必要」と手法よりも、プロダクト側に視点を置いた論じ方をしていたのが印象的です。
まあ、織田さんの言っているプロダクトそのものやコンセプト、メッセージ、デリバリーなどを「ファシリテート」する必要があると言う点では、大枠異なる方向ではなかったですが。
自分は「対話」としたときに、モバイルのほうが親和性があると思ったので、モバイルの事例を質問してみたのですが、まだまだ、欧米には少ないみたいですね。むしろ、モバゲーのcocacolaジャックのほうが世界的に先を行っている事例なのかもしれません。
◆追記
doveのバイラルCMが意外に知らない人が多かったので、張っておきます。
このムービーで、Doveは「作られた美」なんて本当の美ではないというBig Idealを主張しています。