先日開催されたRTC Vol.17『口コミマーケティング』に行ってきました。
ゲストは赤城乳業の萩原さんで、ガリガリ君のマーケティング全般について
とても楽しくお話をしてくださいました。印象に残っているのは、
「言ってはいけないけど、所詮アイス。無くても死なない。だからこそ、
『話題性』が大事だと思っている。突っ込みどころを残し、生活の中に、
そっと置いておくことが秘訣」という点です。
この、「無くても死なない」という発想はおそらく今の日本で
商売をしていく上で誰もが抱えることのできる問いではないでしょうか。
無くても死なないけど、じゃあ、どうやって顧客に楽しんでもらうか。
それを真剣に考えた結果が、現在のガリガリ君の手法だったのだと思います。
マーケティングの模範解答がもっともいけないという言葉が印象的です。
外見や語り口はとても楽しげな方で、一瞬心のそこから楽しんでやられているのかと
羨みもしましたが、質疑応答ではかなりのご苦労が垣間見えました。
セッション自体は、ネット上の「口コミ」の話だったのですが、
良いものを伝えるための手法をあれこれ考えるよりは、
最終的には、やはり「人」であったり、より良い「「もの」を作ることのほうが大事なのだと
実感しました。
口コミ2.0カンファレンス後録
本日開催しました、第17回RTCカンファレンス「口コミマーケティング」、参加者の皆様お疲れ様でした。とにかく楽しかったです。今日の目的としては1、口コミ2.0の出版記念2、日経BP Net Marketingフォーラムの告知3、ガリガリ君のマーケティング戦略から口コミマーケティングを学ぶの3つがあったわけですが、1&2が忘れ去られるぐらいに、ガリガリ君のマーケティング戦略の内容が面白かったです。口コミ2.0の本は、実際のところは炎上はなぜ起こるのか、そして、炎上回避の方法から始まって、口コミを巻き起こすには?という流れになっているので、実は副題は炎上防止策の手法、って感じではないのかと思うような内容なので、今日のカンファレンスでも炎上周りの話題では盛り上がりました。そもそもRTCカンファレンスって何さ、という質問を結構受けたのでもう一度おさらいしておきますと、こういうことです。そして、どういう経緯でガリガリ君のマーケティング担当者と知り合ったの?という質問も結構ありましたので、それもこちらでおさらいを。最後に、あんたら3人の司会者はいったい誰?という質問もありましたが、今回の本の共著者です、ハイ。実際に他の企業でマーケティングをご担当されている方々からは、今日のガリガリ君、そして赤城乳業のマーケティング戦略と施策に関しては驚愕の声が上がっていましたが、とにかく参考になるところが多かった、そして刺激になってよかったという声がたくさんあって、開催者としてもうれしい限りでした。そして、なんと言っても無報酬にもかかわらず、わざわざこんな物好きなカンファレンスのためにご出席いただきました赤城乳業の萩原さんにはとにかく感謝です。結局、マーケティングに王道ナシ、つまり、地道に汗を流して、知恵を絞らないことにはモノは売れないんだなと痛感しました。ついついお金で解決しようとか、そういうノウハウを持った人にお願いしようとか思ってしまいますが、それだとうまくいかないですよね。冒頭のプレゼンの中でも取り上げましたが、「口コミ発生率が高いという、という触れ込みの雑誌に記事広告出してみた」「トレンドリーダーです、と自称する女子高生を集めてサンプリングしてみた」にも関わらず口コミが発生しないと嘆く人達をこれ以上は増やしたくない…。そして、そんなインチキ口コミ便乗ビジネスの輩を駆逐せねば…なんて思うわけです。個人的にはインチキ大嫌いですので。地道に、正直に、やっぱ正直マーケティングしかないですよね。次回第18回RTCカンファレンスは12月16日土曜日の予定です。年末ですので、2006年を振り返る拡大版にしようと思っています。乞ご期待!最後に、今日うれしかったのは、「投資銀行青春白書を読んで今日来たんです!」という方々が何人かいらっしゃったことでした。ブログのみならず、本でもつながるものですね〜。なお、今回のカンファレンスの後録を書いておられる方々のブログは↓http://d.hatena.ne.jp/kohei_a/20061120http://d.hatena.ne.jp/gatonews/20061120http://d.hatena.ne.jp/aoba105/20061120http://d.hatena.ne.jp/yakiniku8929/20061121http://ionwater.in/tanto/2006/11/post_9.htmlhttp://ameblo.jp/moving-planet/entry-10020286802.htmlhttp://www.sailing-notes.com/2006/11/rtc_vol17_1.htmlhttp://blog.asuka-g.co.jp/archives/50650618.htmlhttp://plaza.rakuten.co.jp/omeutrabalho/diary/200611200000