オークションの理論価格(実証編)その3

さて、前回では簡単に落札理論価格をだしてしまった訳だが、
実はこの式にも、どれだけしっくりしてるかという指標があったり、どれだけ信頼できる変数か?という指標が
あったりします。でも基本に勉強するわけではないので、詳しくは知っておく必要はないかと思いますが、
これだけは知っていると、非常に精度があがるので、ご紹介します。
navi_auction03.jpg
上記の前回の結果から、利用したそれぞれの変数(ビーコンありかとか、落札の月とか)の係数が出たわけですが、そのとなりのとなりに「t」とだけ書いた列がありますね。
その数値が2以下(1.7以下でもよし)であれば、その変数はあまり信用できません。
これは、t値といって変数の信頼性を表すもので、
どれだけその変数がちゃんと変動しているか(標準偏差から算出される)をあらわしている指標。
今回の場合は、X値1(入札回数)とX値3(オービスROM)が1.1と低い数値となっていますね。
そんなときは、その変数を利用するのを止めてしまうのが得策です。


入札回数はあんまり意味はなさそうなので、外すにしても、
オービスROMの有無は少なからず、落札価格に影響しそうだ、という感覚を持って、
「入札回数」変数を減らします。
回帰分析の作業としては同じ作業です。
ただ、入力:X値のときに「入札回数」を入れずに、実行してください。
(コントロールで器用に選んでも良いし、シートをコピーしておいて、「入札回数」列を削除
してしまってもよいかもしれませんね)
実行した結果は、以下のとおり。
navi_auction05.jpg
X値1を外したことによって、他の変数の「t値」も向上しているのが分かりますね。
本当はもっと精度をあげるために、試行錯誤するのですが、基本的にキリがないので、
今回はこれでOKとしましょう。
これをもとにすると、上図画像にあるように、
本体 ビーコン CDROM 季節トレンド
204641 24359 4960 -3688
となります。これでもビーコン、CDROMは割とオークションに入ると高いようですね。
これを分かりやすく書くと、
理論価格
本体のみ 178825
ビーコンあり 203184
本体+CD 183786
本体+CDビーコン+CD 208145
となります。
この水準でほぼ落札価格が推移していることになるので、
自分のこれから落札するオークションの参考にできます。
結局ワタクシは、ビーコンつき!やオービスROMは割高なので、目もくれず、
ナビのみを18万で購入しました。(もちろん、ビーコン、オービスROMは店舗で買いました)
#今でも検証していますが、割安で買っています。
みなさんも、高めの買い物をオークションでする際はぜひやってみてください。