人間の未来へ – ダークサイドからの逃走に行ってまいりました。
やっぱり、オノ・ヨーコはすごい。
《絶滅に向かった種族2319-2322》があるのですが、
「人間が絶滅してから平和が訪れた100年後にD大陸で4人の人間と1匹の犬の遺骸が発掘された」
という設定です。
父、母、姉、兄のそれぞれ個人的な頭の中の願望(夢)。(プラス犬。)
それらがすでに、黒い塊となって分類番号をふられてベンチに座っています。
コンテンポラリーは良く分からないのですが、「何か訴えるもの」と「感じるもの」がある。
「個」と「全」。詩というかメッセージがついていて、これもたまらなく良いです。
メッセージの中心は「人間の尊厳と反戦」。(だとおもう。)
あとは、橋本公さんのインスタレーションで、
アメリカ、イギリス、フランス、ソ連、インド、パキスタンが行った核実験を
それぞれ、地図上で西暦上の1ヶ月を1秒としてプロットしていくプログラム。
広島、長崎を合わせて、2053回の原水爆実験が行われていることになるのですが、
もう、その領域の広さに絶望する。
基本的には、反戦がテーマ(?)だと思うので、
非暴力や子どもや老人や科学や人間の生死などを考えたりして、
ダークサイドに陥りつつ、歩を進めることになります。
しかし、光明があるのは、
ところどころに谷川俊太郎さんの詩があったりすること。
次に行くときの力をもらいます。
それに、この建築物。アートスペースも素晴らしかったです。
有名なのですね。知らなかった。